DDS製剤の進化に続いては、ADC薬へと進化した分子標的薬の詳細について少し触れてみたいと思います。

分子標的治療とは

分指標的薬といいますのは、ある特定の分子そのものを標的として、その機能を上手く制御した薬の事を良い、このような薬を使用しての治療行為を分子標的治療と呼びます。

これまでの薬において決定的だった問題は、どうしてもその成分が標的とする細胞の範囲が非常に後半にであったことが挙げられます。

その結果が、薬の服用による様々な副作用です。標的となる細胞も確かに叩くことができますが、その他の細胞がどうしてもダメージを負ってしまう。

そこがこれまでの薬剤による大きな課題となっていました。


既に実用化されている最新技術の一つ

しかし、昨今では先述の分子標的薬が更なる進化を遂げており、今日ではADC薬としてがん治療の現場において用いられる機会が増えています。

ADC薬とは、抗体薬物複合体のことで、分指標的薬の一つであった抗体医薬品と、従来用いられていた抗がん剤の併用によるハイブリッド型の薬剤のことを言います。

この薬剤を用いることによるメリットは、分指標的薬が持っていた「がんを選択する性質」と、抗がん剤が持っていた「殺細胞毒性」の2つの特性を併せ持っているという所にあるでしょう。

癌細胞目がけて照射されるため、抗原を持たない正常な細胞には深刻なダメージが及ぶことがなく、副作用も軽度となる。このADC薬は乳がん治療を含め、既に実用化されている最新技術の一つとなります。